ドローン実機

株式会社スプラウトと赤外線カメラを搭載したドローン

弊社の創業理念は「地球環境保全の一助となること」

株式会社スプラウトは一般派遣労働者派遣事業を行っておりますが、創業理念として「地球環境保全の一助となること」を掲げています。
具体的には、地球温暖化をこれ以上進めることなく、今の地球環境のまま、次世代に渡すにはどうしたらよいかと考え続けています。
その解決策の一つとして地球温暖化の仕組みをもとに「CO2の削減をどうすれば削減できるか」ということをテーマとしています。
下記の表をご覧下さい。

地球温暖化の仕組み

太陽からの熱が、CO2などの温室効果ガスに吸収されることで、地球は適度な気温に保たれています。
しかし、温室効果ガスが増加し、宇宙に放出される熱が少なくなると、気温が上昇し、「地球温暖化」と呼ばれる現象が起きます。

温室効果ガス (CO2) 五大排出源

1位火力発電25%
2位森林伐採20%
3位道路輸送13%
4位石油、ガス生産6.3%
5位肥料6%

温室効果ガス (CO2)排出源 ワースト5

  1. 火力発電所
    世界温室効果ガス排出量:25%
    天然ガス、石油、石炭などの化石燃料の燃焼による発電は、人間の活動の中で最も温室効果ガスを排出し、その量は世界の全排出量の4分の1を占めます。
  2. 森林伐採
    世界温室効果ガス排出量:20%
    ブラジルの農地開拓に破壊された、ジャングルと隣接したアマゾンの原生熱帯雨林。
    森林伐採と森林劣化による温室効果ガス排出量は、世界全体の排出量の約20%を占めます。
  3. 道路輸送
    世界温室効果ガス排出量:13%
    世界中の6億から7億台の車、トラック、バスが、地球上で人間が排出する温室効果ガスの13%を排出しています。
  4. 石油、ガス生産
    世界温室効果ガス排出量:6.3%
    世界資源研究所によると、石油・天然ガス生産による温室効果ガス排出量は、人間が排出する量の6.3%を占めます。
  5. 肥料
    世界温室効果ガス排出量:6%
    現代の農業は、肥料や農薬に大きく依存していますが、それらの製品は原油や天然ガスを使用して製造されています。
    世界資源研究所の推測によると、農業が地球上で人間が排出する温室効果ガス排出の6%を排出しています。

出典:Allianz Life Insurance Japan Ltd.

上記の情報から火力発電への依存は、地球温暖化に拍車をかけることが明白です。
1997年の京都議定書による初の温暖化防止のための国際協定が発せられました。
世界的にCO2削減に向けての動きが始まり、火力発電に替わる電力システムとして、太陽光発電が注目され、一般の家庭にも普及し始めました。
弊社も、2012年自然エネルギーを利用した太陽光発電に注目し、太陽光発電の普及に取り組み始めました。

太陽光発電は、地上または屋根の上に太陽光発電のパネルをのせ、太陽の光エネルギーを受けて太陽電池が発電して、直流電力を家の中に設置されたパワーコンディショナに送り込み、電力会社と同じ交流電力に変換し家庭内の家電製品に電気を供給するシステムです。

パワーコンディショナは電気製品で、初期不良による故障がわかり易い言わば家電製品です。
しかし、当時太陽光発電のパネルは、メンテナンスフリー(メンテナンスがいらない、不要)と言われていました。
メンテナンスフリーの理由として、一般的な太陽光発電システムは可動部(モーター、摩擦部)がないので、動作不良に強いためです。

経営革新計画、助成金交付による満帆の船出

太陽光発電のパネルは風雨にさらされ、鳥類の糞害等、過酷な自然の条件の中にさらされています。
その状況下で本当にメンテナンスフリー?と疑問に思った当社は、太陽光のトラブルを検査しまた文献を調べて、一枚一枚の太陽光発電の電池(セルと言います)が、例えば鳥類の糞が付着し、そこが抵抗となり発熱という現象(ホットスポット)が、海外の太陽光発電における先進国において、太陽光パネル設置後5年以降徐々にトラブルが発生するという調査結果を得ました。

その調査結果をまとめ、平成24年2月に新たな事業活動として「赤外線カメラを使用しての太陽光発電のメンテナンス事業」により当時都知事であった石原慎太郎氏より「経営革新計画に係わる承認」を得ました。
また翌月3月には、申請テーマ「太陽光発電システムドック(メンテナンス)」により「平成23年度 東京都地域中小企業応援ファンド事業 助成金交付決定通知書」を頂きました。
5年前に米国FLIR社の赤外線を使っての太陽光パネルのメンテナンスは、簡易で画期的なメンテナンスの発想と高く評価を受け、経営革新計画と助成金交付は、非常にスムーズに運びました。

ところが事業頓挫

ところが先にも述べましたが、太陽光発電においてパワーコンディショナの不具合は初期不良として発生し易いが、パネルについては、設置後5年以降に徐々に不具合が出る傾向にあります。
太陽光発電に後発の当時の日本において、5年の年月経過を経た家庭はありませんでした。殆どが設置後2年、3年でした。
メガソーラーが普及したのもそのおよぞ2年後でした。
結果、足場を組んで、点検に費用をかけてメンテナンスを行うご家庭、企業は無く、弊社が提案した事業は頓挫し太陽光から撤退することと成りました。
大変残念な結果でした。
当社の太陽光発電のメンテナンスに対する動きが早すぎたのです。

新たな出会いFLIR(フリアー)社よりドローン搭載赤外線カメラ開発

しかし、経営革新計画、助成金交付通知を受けてから5年後の平成29年度、FLIR社の赤外線カメラを搭載したドローンと出会う事となりました。
FLIR社がドローン用最新型赤外線カメラを開発、本当に驚きました。
5年前に赤外線を搭載したドローンがあったら弊社のメンテナンスのあり方が根底から変わっていたと思います。

このように赤外線カメラと紆余曲折しながら歩み現在の赤外線カメラにて戸建の太陽光パネルの点険を行っております。